世界のEV比率、30年35%以上に 小型モデル価格低下で
国際エネルギー機関(IEA)は電気自動車(EV)などの販売台数が2030年に23年見込みの2.6倍の3690万台に達するとの見通しをまとめた。ガソリン車を含む新車販売に占める比率は35%以上になる見通しという。中国や欧米など主要市場で割安な小型モデルが増えることが普及を後押しする。 世界各地でEV振興策が相次ぐ一方、電池資源の逼迫など不安要素もみられます。その中でEV市場はどうなっていくのでしょう
日本車8社の国内生産、3月は全社前年比増 6カ月ぶり
日本の乗用車メーカーの生産が回復している。8社がまとめた3月の国内生産台数は、6カ月ぶりに全社が前年同月を上回り、海外を含む世界生産も7社が前年を超えた。部品不足の影響が大きかった前年の反動や半導体の代替調達などの取り組みが増加につながった。もっとも足元では中国新車市場の減速や欧米の利上げなど懸念材料もあり、先行きは不透明だ。 8社合計の国内生産は前年同月比22%増の82万4000台で、3カ月連
国策EV電池、日産が焦点 政府助成残る1500億円
日本の電池産業復権へ官民が動き出す。ホンダとGSユアサが電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の国内工場の新設を決め、経済産業省が最大1587億円を助成する。来るべきEV時代にかつて世界シェア50%超を誇った日本の車載電池は巻き返せるか。次の焦点は中国資本の企業と組む日産自動車の動向だ。 ホンダとGSユアサが2027年10月に本格稼働させる新工場の総事業費は計約4341億円で、経産省がその3分
英自動車生産が回復基調 3月6%増、2カ月連続プラス
【ロンドン=湯前宗太郎】英自動車工業会(SMMT)が発表した3月の自動車生産台数は、前年同月比6%増の8万1605台だった。英国市場向けの生産が落ち込んだものの、2桁増となった輸出向けが補い、全体では2カ月連続の前年超えとなった。半導体など部品不足が解消されつつある中、英国の車生産が回復基調に入ってきた。 英国市場向けの生産台数は5%減の2万59台だった。一方、輸出向けが6万1546台と10%増
4月の国内新車販売、17%増 半導体不足が緩和
自動車販売の業界団体が1日発表した4月の国内新車販売台数(軽自動車含む)は、前年同月比17%増の34万9592台だった。プラスは8カ月連続。半導体不足の緩和に伴ってメーカーの新車生産が回復し、販売量も増えている。 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)がまとめた。登録車(排気量660cc超)が23%増の21万9987台、軽自動車は7%増の12万9605台だった。
日本車8社の世界生産、22年度は4年ぶり増
トヨタ自動車など国内の乗用車メーカー8社が27日にまとめた2022年度の世界生産は21年度比4%増の2387万台だった。18年度以来、4年ぶりのプラスだった。過去最高を更新したトヨタ自動車に加え、スズキやマツダなど5社が前の年度を上回った。半導体不足が解消に向かっていることが影響した。 22年度の8社の国内生産は21年度比8%増の764万台、海外生産は2%増の1622万台だった。生産の足かせにな
中国NIOのEV充電 電池性能より交換式で「タイパ」
米テスラのように独自の世界観を打ち出す電気自動車(EV)の新興企業を分析するシリーズの第2回は、中国の新興EV御三家の1社である上海蔚来汽車(NIO)を取り上げる。なかでも同社最大の特徴である「電池交換式」に着目し、その戦略を分析する。 NIKKEI Mobilityは企業や業界動向に詳しい識者やジャーナリストの寄稿を掲載します。今回のテーマはユニークなビジネスを展開する電気自動車(EV)の有力新
ホンダ三部社長「GMとeAxle共通化」 単独インタビュー
ホンダの三部敏宏社長が26日の記者会見後に、日本経済新聞の単独インタビューに応じた。三部氏は提携する米ゼネラル・モーターズ(GM)と電気自動車(EV)で、主要部品である駆動装置の「eAxle(イーアクスル)」の共通化を進める方針を示した。電池や充電ネットワークなどでも共通化を検討し、EV事業の早期収益化を目指す。 ――2030年に200万台超のEV生産を目指します。車種数はどうなりますか。 「E
中国BYD、EV「海鷗」は140万円 顧客層拡大へ3割安
【広州=比奈田悠佑】中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は26日、格安EV「海鷗(シーガル)」の販売価格を正式発表した。価格は7万3800元(約140万円)からで、同社の現行商品ラインアップで最も安いモデルと比べ3割弱安い。BYDは様々な価格帯で新車種を発表しており、市場全体でシェアを広げる戦略を鮮明にする。 BYDは18日に開幕した上海国際自動車ショーで海鷗の車体を披露していた。26
世界の3月EV販売、テスラ9カ月ぶり首位 値下げが奏功
電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)の3月の世界販売台数で米テスラが2022年6月以来、9カ月ぶりに首位に返り咲いた。前年同月比2割増の18万4千台で、主力車種のEV「モデルY」などを各地で値下げしたことが奏功した。 調査会社マークラインズのデータをもとにEVとPHV、FCVの販売動向をまとめた。集計対象は中国と米国、日本、インド、ドイツ、フランス、ブラジ