EVリース、普及課題は残価設定と整備 6割が指摘
電気自動車(EV)のリースでの活用に向け、残価設定の難しさや整備工場の少なさが課題となりそうなことが、業界団体のリース事業協会の調査で分かった。現状でも企業は営業車などにリースを使うことが多く、EVへの切り替えを検討するところも少なくない。残価設定に欠かせないEVの中古車市場の発展が今後の企業向けEVリースの普及を左右しそうだ。 同協会の自動車リース委員会に所属する13社がアンケートで回答した。
特許でMobility技術の行方を探る4本 4領域を分析
米テック5社のうちモビリティー分野で競争力が高い知的財産を持つのはどこか。日本経済新聞社は出資先のアスタミューゼ(東京・千代田)の協力を得て、自動運転やコネクテッドカー(つながるクルマ)など8つの領域について5社のモビリティー関連特許を分析しました。そのうち主な4領域に関する記事をまとめ読みでお届けします。 日本経済新聞社は米テック5社のモビリティー分野での競争力を知的財産で分析する「Mobil
現代自動車、EV整備用車両が稼働 顧客宅で作業
韓国・現代自動車の日本法人ヒョンデモビリティジャパン(横浜市)は電気自動車(EV)などの整備に使う作業車の運用を始めた。分解作業が生じない不具合が発生した際に顧客のもとに赴く「出張整備」に使う。EVは部品点数が少なく、オイル漏れなど住宅で対応しにくい故障が減るとされている。その特性をいかしディーラー網に頼らない整備体制を整える。 整備専用車両の通称は「Hyundai Qちゃん」。同社のEV「IO
マリオット、EV充電を24年までに30カ所 プラゴと提携
米ホテル大手マリオット・インターナショナルは電気自動車(EV)充電サービスのプラゴ(東京・品川)と提携したと発表した。2024年末までをめどに全国30カ所のホテルにプラゴのEV充電設備を導入する予定。そのうち6カ所のホテルには23年秋までに設置する。基本的にはホテル利用者が使えるという。 プラゴは出力が4キロワットの普通充電器、50キロワットの急速充電器、今夏前の発売を予定する壁掛け式の6キロワ
トヨタ、レクサスEVのオーナー向け充電サービス
トヨタ自動車は30日、高級車ブランド「レクサス」の電気自動車(EV)を保有する顧客向けの新サービス「LEXUS Electrified Program(レクサス・エレクトリファイド・プログラム)」を始めると発表した。出力150kW以上の充電設備を備えた「レクサス充電ステーション」を優先的に使えるようにするほか、自宅に設置する普通充電器を無償で提供する。顧客の充電に対する不安をやわらげる狙いだ。
年収逆転、EV量産投資で ソフト技術者より生産技術者
モビリティー業界の求人に異変が起きている。転職市場での募集年収を職種別にみると工場のラインなどを設計する生産技術者が以前は最高だった車載ソフト技術者を逆転し、その状態が9カ月続いている。いまはソフトがクルマの性能を決めるソフトウエア・デファインド・ビークル(SDV)時代が目前。それにもかかわらず、このような事態が続いているのはなぜなのか。 生産技術者の年収、22年5月にトップ 人材サービス大手の
テラモーターズ、電源ない駐車場でEV充電 電線を無料で
テラモーターズ(東京・港)は、月決め駐車場のような電源がない駐車場でも電気自動車(EV)の充電設備を導入できる新プランを提供すると発表した。同社が駐車場オーナーに代わって費用を負担し、必要な電線や配電盤などを設置する。駐車場オーナーによる充電設備導入の障壁を下げる。 同社の充電サービス「Terra Charge(テラチャージ)」の新プランとして提供する。アンペア数に応じてかかる電気の基本料金は、
日産、メタバースで新車販売の実証 車選びから購入まで
日産自動車は8日、メタバース(仮想空間)で新車を販売する実証実験を始めると発表した。車選びから購入契約までをメタバースで完結できるようにする。4カ月弱の実験期間で接客や価格交渉を円滑に進められるかなどを検証し、実際にサービスとして提供するかを検討する。 メタバースでの新車販売は国内の車大手で初めて。8日から6月30日にかけて検証する。訪問者が服装などを好みに合わせたアバター(分身)を作成し、軽の
ソニー・ホンダ川西社長「センサー情報をEV車内で表示も」
ソニー・ホンダモビリティの川西泉社長兼最高執行責任者(COO)は8日、内閣府のシンポジウムに登壇し「一般のユーザーは人工知能(AI)や自動運転を信頼していない」との見方を示した。開発中の電気自動車(EV)には自動運転技術への利用者の理解を促進する仕組みを導入する考えを明らかにした。 内閣府が都内で開催した「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動運転」のシンポジウムに登壇した。川西社長は
ENEOSのEV充電、給油所活用は都心マンション周辺から
【この記事のポイント】・給油所への設置費用はENEOSが負担・電力小売りとEV充電のセット割提供・競争相手にはパワーエックスなど新興勢も ENEOSが全国に持つ給油所を使った電気自動車(EV)用の充電網づくりを急いでいる。まず狙うのがマンション近くだ。マンションに多い機械式駐車場は充電器の後付けが難しいとみて、その周辺の90カ所に急速充電器を設ける。今秋には自社の電力小売りとセットにした割引サービ