蓄電池や半導体、ホンダなどに助成2400億円
ホンダなどは28日、蓄電池と半導体の生産などについて経済産業省から助成金を受けると発表した。蓄電池と半導体は経済安全保障推進法に基づいて安定供給を目指す「特定重要物資」に指定されている。補助対象には電池材料の生産や開発も盛り込んだ。今回の助成金の総額は最大で約2400億円にのぼる。 ホンダはGSユアサと組み4341億円を投じて電気自動車(EV)に搭載するリチウムイオン電池を開発したり、国内で工場
中国の2015年組を知る3本 理想汽車・CALB・地平線
世界の最先端に躍り出た中国のモビリティー業界。NIKKEI Mobilityはその最前線に長期連載「新自動車強国・中国」で迫ります。第2部はその中でもグローバル市場で伸びる可能性を秘めた3社の実力を深掘りしました。全3回をまとめ読みでお届けします。 不動産業界で働く江蘇省南京市在住の赫さん(36)は毎朝、新興自動車メーカー理想汽車の6人乗り高級SUV「理想ONE」で通勤する。米ゼネラル・モーター
ホンダ三部社長「GMとeAxle共通化」 単独インタビュー
ホンダの三部敏宏社長が26日の記者会見後に、日本経済新聞の単独インタビューに応じた。三部氏は提携する米ゼネラル・モーターズ(GM)と電気自動車(EV)で、主要部品である駆動装置の「eAxle(イーアクスル)」の共通化を進める方針を示した。電池や充電ネットワークなどでも共通化を検討し、EV事業の早期収益化を目指す。 ――2030年に200万台超のEV生産を目指します。車種数はどうなりますか。 「E
GM、主力EV「ボルト」を生産終了 大型EVに工場転換
【シカゴ=堀田隆文】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は25日、電気自動車(EV)の主力車種の「シボレー ボルトEV」の生産を2023年内にやめると発表した。工場を大型EVに振り向ける。GMは今後、相次ぎ新型EVを投入する予定で、車種の新陳代謝を進める。 ボルトEVは16年に量産を始めたコンパクトEVで、米国内で最も廉価なEVのひとつだ。生産していたミシガン州の工場では大型の多目的スポーツ
「EV向け独走する」ミシュランCEO、要のイタリア工場ルポ
100年に1度の自動車業界の激変期にタイヤ世界大手の仏ミシュランはどう対応しようとしているのか。要となる拠点が新技術を開発し、量産を試すイタリアのクーネオ工場だ。アジアメディアとして初めて取材し、次世代モビリティーで主導権を握ろうとする同社の取り組みを探った。 テスラ向けタイヤを生産 イタリア北西部のクーネオ県。トリノ空港から車で1時間強走るとアルプス山脈に囲まれた田園地帯にミシュランのクーネオ
VWのカナダ電池新工場、規模は同社最大90ギガワット時
【フランクフルト=林英樹】独フォルクスワーゲン(VW)はカナダで新設予定の電気自動車(EV)向け車載電池工場の生産規模が最大年90ギガ(ギガは10億)ワット時になると発表した。一般的な電気自動車(EV)で110万台分に供給できる量で、同社の工場では最大規模だ。投資額は48億ユーロ(約7100億円)で政府の補助金を活用する。北米で拡大が見込まれるEV需要を取り込む。 VWグループの車載電池会社「P
ニデック、新世代イーアクスル1年前倒し 小型EV用から
ニデック(旧日本電産)は電気自動車(EV)の駆動装置「イーアクスル」の第3世代品の投入を2024年6月にも始め、従来計画から1年前倒しする。意識するのが、EVの主戦場となり自動車各社の競争が激化している中国市場だ。コスト競争力を高めた製品を早期に売り出し、27年3月期に売上高7000億円超とするイーアクスル事業の目標達成を急ぐ。 「中国のスピードに追いつけない」 「当初は3〜4年おき
三菱電機、カーナビ撤退 自動車機器事業を分社化
三菱電機は24日、自動車機器事業を分社化し、カーナビなどのカーマルチメディア関連から撤退すると発表した。自動車機器事業は競争激化に苦しみ営業赤字が続いていた。電動化や自動運転など自動車関連の先進技術について、投資がかさむことが予想される。分社化で成長投資や外部企業との提携、不採算事業からの撤退といった経営判断の速度を早める。 自動車機器事業の国内外の従業員数は約1万7000人で、2022年3月期
合成燃料「EV化に影響せず」 マセラティ、ポルシェと一線
イタリアの高級車メーカー、マセラティのダビデ・グラッソ最高経営責任者(CEO)がNIKKEI Mobilityのインタビューに応じた。グラッソ氏は欧州連合(EU)が温暖化ガス排出が実質ゼロの合成燃料を使えば内燃機関車の新車販売を認めることについて「2030年までに全販売をEVにする当社の戦略に影響はない」と明言した。合成燃料に前向きな独ポルシェや同BMWとは一線を画すことを強調した形だ。 ――上
トヨタ社長 80分インタビュー詳報で知る「佐藤カラー」
トヨタ自動車の佐藤恒治社長は1日の就任後、報道各社によるインタビューに初めて応じた。電気自動車(EV)の普及やクルマのデジタル化、脱炭素の要請といった業界の激変期にあって、トヨタの現在地や課題をどう捉えているのか。そして新体制での自らの役割とは。80分に及ぶインタビューで佐藤氏に聞いた。 自分の役割は解決策の具体化 ――新体制のテーマとして「継承と進化」を掲げました。豊田章男会長(前社長)から経