気候変動、シナリオ別に影響定量化 第三者保証なお半数
気候変動対応など環境関連開示の制度化が急ピッチで進んでいる。温暖化ガスの排出削減機運の高まりや環境負荷の低い商品を選好する若者の増加などを背景に、環境分野は将来の企業価値を占う情報として注目されるためだ。投資家にとって有用な情報にするため、気候変動のリスクや事業機会を定量的に開示する動きが広がっている。 NIKKEI GXは脱炭素の取り組みで有力企業500社をランク付けした「GX500」のリストに
小米、温暖化ガス40年に21年比98%減 スコープ1・2
中国スマートフォン大手の小米(シャオミ)は、主要事業の温暖化ガス排出量を2040年までに21年比で98%超削減する目標を発表した。対象は自社の事業に由来する「スコープ1」と電力などに由来する「スコープ2」。スマホの消費電力を減らすといった低炭素技術の活用や、再生可能エネルギー発電の利用などで達成を目指す。 主要なサプライヤー(取引先)にも自社と同等かそれ以上の削減目標の設定を奨励する。 小米は売
編集者の視点 「豪、LNGの税負担引き上げ」など3本
本日取り上げるのは「豪、LNGの税負担引き上げ」「欧州ガス価格、21カ月ぶり安値」「猛暑で授業短縮」の3本です。NIKKEI GXデスクの花田幸典が世界各地の報道などから紹介します。 豪、LNGの税負担引き上げ オーストラリア政府は石油資源利用税を見直し、液化天然ガス(LNG)産業の税負担を引き上げるとロイター通信が6日報じました。税控除の見直しなどにより、政府は4年間で24億豪ドル(約2200
「GX500」ランキングの機能拡張 環境リポートで戦略探る
NIKKEI GXは8日、有力企業約500社の環境リポートを手軽に調べられる「GX500 環境リポート掲載版」を公開しました。脱炭素の取り組みで有力企業をランキングした「GX500」の機能を拡張したものです。各社の脱炭素経営の取り組みを評価したランキングと、リポートに記載された環境戦略やデータで、最新動向の把握にお役立てください。 企業サイトでの検索不要 「GX500」ランキングは2022年11
IPCC報告書、企業への影響は 「エキスパートに聞く」4本
NIKKEI GXでは読者や記者の質問に対し、日経電子版の「Think!」のエキスパートが答える企画を実施しています。最近取りあげた、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次統合報告書や、主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合の共同声明、GX経済移行債などについての記事をまとめ読み形式でお届けします。 主要7カ国(G7)の気候・エネルギー・環境相会合は4月16日、共同声明を発表
水田・酪農・海洋からも 炭素クレジットを知る4本
企業が温暖化ガス排出量のオフセット(相殺)などに使えるカーボンクレジットの種類が増えています。現在は創出、売買とも少量にとどまりますが、今後は大きく拡大する見通しです。新たなクレジットの創出を目指す取り組みや値付けに関する記事をまとめ読みでお届けします。 海の藻などに二酸化炭素(CO2)を吸収させて創る「ブルーカーボン」のクレジット(排出枠)が値上がりしている。直近の平均取引価格は1トンあたり7
出光興産、韓国電力公社とアンモニア供給網の構築へ
出光興産は韓国電力公社(KEPCO)と低炭素・脱炭素のアンモニアのサプライチェーン(供給網)構築に向けて協力すると発表した。共同で世界各地のアンモニア製造案件を探すほか、アンモニアの海上輸送コスト最適化などで協業の可能性を検討する。燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しないアンモニアを燃料として活用することを目指す。 アンモニアを製造するには水素が必要になる。天然ガスから水素を作り出す際に排出す
編集者の視点 「水素装置の生産計画、米で急増」など3本
本日注目したのは「水素装置の生産計画、米で急増」「豪ウッドサイド取締役再任、1人は反対票35%」「洋上風力、日本版セントラル方式」の3本です。NIKKEI GX編集長の小倉健太郎が世界各地の報道などから紹介します。 水素装置の生産計画、米で急増 水から水素をつくる電解槽の生産プロジェクトが米国で急増しています。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが、Aurora Energy Researchの
脱炭素経営ランキング「GX500 環境リポート掲載版」
NIKKEI GXは企業の脱炭素の取り組みを総点検する「GX 500 環境リポート掲載版」をまとめた。情報開示、排出量の管理や削減実績、省エネや再エネ活用、温暖化ガス削
世界の有望企業リスト「GX Unicorn」 4月更新
NIKKEI GXは脱炭素分野で急成長する世界の有力スタートアップを「GX Unicorn」としてリスト化した。温暖化ガスの排出量を実質ゼロにするには、幅広い分野でイノベ