編集者の視点 「工場用地が足りない」など3本
今回は自動車産業でのロボット稼働台数や、ロボットの活躍の場である自動車・半導体関連の新工場建設を巡るトピックなどを紹介します。 稼働ロボット100万台に達した自動車産業 国際ロボット連盟(IFR)は、自動車産業で稼働するロボット台数が2021年に100万台を超えたと2023年3月22日に発表しました。同産業はロボットの稼働台数が最も多く、全産業の約3分の1を占めるとのこと。 自動車産業で従業員1
編集者の視点 「ボッシュがSiC量産で買収」など3本
負荷低減への要求から、省エネの切り札として再生可能エネルギーや電気自動車などで多用されるパワー半導体が注目されています。その分、競争も激しい分野です。今回はそんなパワー半導体業界の動向を紹介します。 ボッシュが工場を買収してSiCを量産 ドイツBosch(ボッシュ)は、米TSI Semiconductors(TSIセミコンダクターズ、TSI)を買収すると2023年4月26日に発表しました。TSI
編集者の視点 「半導体材料を増産体制に」など3本
今回は、半導体関連装置の市場予測と半導体材料メーカーの動向に関するトピックを紹介します。 半導体関連装置市場は今後大きく伸長 富士キメラ総研は半導体デバイスや半導体関連装置などの世界市場を調査し、現状と将来展望について2023年4月17日に発表しました。例えば露光装置やエッチング装置などの半導体関連装置市場に関して、2022年は市場の4割を占める露光装置の伸長などによって2021年比33.7%増
編集者の視点 「テック企業がビルを省エネ化」など3本
気候テック企業が急速に増えています。二酸化炭素(CO₂)排出量の多い住宅・建築部門も、彼らの主要ターゲットの1つ。市場は大きいが攻略は難しい「既存ビルの省エネ化」について、最近のニュースを読み解いてみましょう。 既存ビルの省エネ化で注目される米企業 CNBCは2023年3月2日、気候テック企業の米BlocPower(ブロックパワー)が、米Microsoft Climate Innovation
編集者の視点 「空飛ぶクルマは2億円から」など3本
2025年ごろの実用化に向けて、電動垂直離着陸(eVTOL)機メーカーが準備を着々と進めています。eVTOL機は、従来の航空機に比べて、自動車のように手軽に乗れることを目指していることから、俗に「空飛ぶクルマ」と呼ばれます。欧州では製造拠点の整備が始まり、米国では路線が決まりました。日本でも個人向けの機体販売の予約が始まりました。今回は、そんな空飛ぶクルマの動向を紹介します。 個人にも空飛ぶクル
編集者の視点 「対話AIの学習データの出所」など3本
本日注目したのは「賢そうなAIをつくったWebサイトの秘密リスト」「クリエイター達がEUのAI規則の厳格化を求める」「RedditはAIに学習データを提供して報酬を得ようとしている」の3本です。ChatGPTに代表される対話AIの開発に必要なデータはどこからきているのか。データの提供者は対価を得られるのか。欧米メディアの論調を日経コンピュータの浅川直輝が紹介します。 対話AIは大量の著作物から学
編集者の視点 「中国気球の能力」など2本
2023年2月、米国本土上空に漂っている中国の巨大な気球が発見され、最終的には南部サウスカロライナ州の沖合の米国領海の上空で、米軍の戦闘機によって撃墜された事件が話題になりました。その後、米国による回収作業などが行われ、調査がされたはずですが、追加情報は出てきていません。どうやら、中国政府と米国政府の間で、「これ以上事を荒らげない」という政治的な取引が行われたもようです。ところが2023年4月に
編集者の視点 「工場にも生成AI」など3本
最近は「インダストリー4.0」という言葉をあまり聞かなくなりました。しかし、デジタル技術の進化によってその構想は着実に実現へと近づいているように見受けられます。興味深い動向を紹介します。 工場のデジタルツインを構築 ドイツSiemens(シーメンス)は2023年4月14日、ノルウェーの電池メーカーであるFREYR Battery(フレイルバッテリー)と戦略的提携を結んだことを発表しました。シーメ
編集者の視点 「SWIFTがCBDCの相互運用性確保」など5本
世界中で、「中央銀行デジタル通貨(CBDC)」の実用化に向けた機運が高まっています。今回は日本と海外の動きに関する記事をお届けします。 日銀がCBDCのパイロット実験に乗りだす 日本銀行は2023年4月から、CBDCのパイロット実験を始めました。同行は2021年度に概念実証のフェーズ1、2022年度にフェーズ2を実施してきましたが、さらに踏み込んだ検証に乗りだす格好です。これまでの概念実証は日銀
編集者の視点 「5Gが宇宙へ」など4本
約1年前の2022年3月に標準化が完了した5G(第5世代移動通信システム)の最新仕様「リリース17」。目玉の一つが人工衛星を使った非地上系ネットワーク「NTN(Non-Terrestrial Networks)」の採用です。地上の基地局からは届かない海上や山間部を5Gの圏内にできるほか、災害やトラブルで地上のネットワークに障害が発生した際の迂回ルートとしての期待もかかります。その実装が着々と進ん