「対話型AI」特許分析 Googleを追うMS、伏兵はIBM
「特許AI分析で探るエマージング技術」では、PatentfieldのAI特許総合検索・分析プラットフォームを使って、知財面から注目すべき技術や市場、企業の情報をお届けします。 米OpenAI(オープンAI)の「ChatGPT」を中心に、対話型AI(人工知能)が脚光を浴びている。ChatGPTでは、人が質問を投げかけるとAIが自然な会話文で答える。その回答の質が高いことから話題となった。 対話型AI
STマイクロ、米新興の成膜技術採用 半導体2割小型化
スイスSTMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、半導体材料技術スタートアップである米Atomera(アトメラ)の成膜技術について、商用ライセンス契約を締結した。アトメラが発表した。同技術を活用することで、半導体の低消費電力化や小型化が見込めるという。 STマイクロが採用したのは「Mears Silicon Technology(MST)」と呼ばれる技術。ウエハー表面
NTTの次世代通信「IOWN」、米で攻勢 政府投資の追い風
NTTが次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」の普及を目指して、米国で攻勢をかけている。その原動力が、米シリコンバレーにある研究開発子会社NTT Research(NTTリサーチ)だ。2023年3月には同社の施設で数年ぶりにプライベートイベントを開催し、多数の研究開発成果を一挙に披露した。米国では今後、連邦政府が主導する形で通信インフラに対して1000億米ドル(約13兆4000億円)規模の投資が
編集者の視点 「工場用地が足りない」など3本
今回は自動車産業でのロボット稼働台数や、ロボットの活躍の場である自動車・半導体関連の新工場建設を巡るトピックなどを紹介します。 稼働ロボット100万台に達した自動車産業 国際ロボット連盟(IFR)は、自動車産業で稼働するロボット台数が2021年に100万台を超えたと2023年3月22日に発表しました。同産業はロボットの稼働台数が最も多く、全産業の約3分の1を占めるとのこと。 自動車産業で従業員1
ホンダとヤマト運輸、商用軽EVで集配 実用性検証へ
ホンダとヤマト運輸は2023年4月、商用軽自動車タイプの電気自動車(EV)を使った集配業務の実用性を検証すると発表した。検証期間は2023年6〜8月を予定している。 検証では、ホンダが2024年春に発売予定の商用軽EVを使用する。軽商用バンである「N-VAN」をベースとしている。助手席側のセンターピラーがないためドアを開けた際の開口部が広く、助手席を倒すと前部から後部まで水平な荷室をつくれるのが
大成建設、自走ロボットで照度測定 作業時間9割減
大成建設は、発注者に建物を引き渡す前に実施する照度検査を、自走ロボットと専用アプリの連携で自動化するシステム「T-iDigital Checker」を開発した。同社の試算では従来の手作業での検査に比べて、照度測定から帳票作成までの作業時間を約9割短縮できるという。2023年4月17日に発表した。 システムの使い方は、次の通りだ。作業者はまず、照明の位置が記載された天井伏せ図を専用アプリに取り込む
編集者の視点 「ボッシュがSiC量産で買収」など3本
負荷低減への要求から、省エネの切り札として再生可能エネルギーや電気自動車などで多用されるパワー半導体が注目されています。その分、競争も激しい分野です。今回はそんなパワー半導体業界の動向を紹介します。 ボッシュが工場を買収してSiCを量産 ドイツBosch(ボッシュ)は、米TSI Semiconductors(TSIセミコンダクターズ、TSI)を買収すると2023年4月26日に発表しました。TSI
生成AIの実力者はどこか 「知財記事」まとめ読み
NIKKEI Tech Foresightでは、知財スタートアップPatentfieldによる連載「特許AI分析で探るエマージング技術」をはじめ、知財に関連する記事を多数掲載してきました。最近よく読まれた記事をまとめ読み形式でお届けします。 米OpenAI(オープンAI)の「ChatGPT」を中心に、対話型AI(人工知能)が脚光を浴びている。ChatGPTでは、人が質問を投げかけるとAIが自然な
中国の暗号技術に注目 量子コンピューターまとめ読み
NIKKEI Tech Foresightでは、量子コンピューター技術に詳しいblueqat代表取締役の湊雄一郎氏の連載「量子コンピューター最前線」をはじめ、関連する記事を多数掲載してきました。最近よく読まれた記事をまとめ読み形式でお届けします。 最近、半導体技術者や関係者から「量子コンピューターの原理が分からない」という相談をよく受けるようになった。当社blueqatなど複数企業が2022年末
物材機構、世界最高631%の室温TMR比 MRAM大容量化に
物質・材料研究機構(NIMS)のThomas Scheike(トーマス・シャイケ)氏らの研究チームは、素子の「界面」を高度に制御することで、631%の室温トンネル磁気抵抗(TMR)比を実現した。「従来の世界最高値を15年ぶりに更新した」(研究チーム)。磁気センサーの高感度化や磁気抵抗メモリー(MRAM)の大容量化につながる研究成果となる。 TMR素子は磁性層と絶縁層を持つ薄膜から構成される。本研