「強い金」が物語る米ドル基軸の揺らぎ

ロックフェラー・インターナショナル会長・ルチル・シャルマ氏寄稿
大多数の専門家は、いくらドル安になっても、米ドルの基軸通貨としての地位が揺らぐことはないとみている。「他に選択肢がない」という見方がその根拠だ。そうかもしれない。しかし、躍起になってドルの代わりを探している国にそうは言わない方が良い。そんな慢心は、他の選択肢の模索を勢いづけることになる。
その典型例が、ここ6カ月間で20%値上がりした金(ゴールド)だ。従来なら、インフレ、低金利のなかで、個人から...

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