企業が取引先に脱炭素の取り組みを要請する動きが広がってきた。大和ハウス工業やルネサスエレクトロニクスなど少なくとも18社が、国際イニシアチブ「科学と整合する温暖化ガス削減目標(SBT)」の設定を求めている。サプライチェーン全体を対象とする「スコープ3」排出量を減らす狙いがある。
SBT目標 国際枠組み「パリ協定」が求める水準と整合した温暖化ガス排出削減目標。企業は5〜10年先を目標年として設定する。自社排出分の「スコープ1、2」のほか、スコープ3の目標も問われる。日本では23年3月末時点で400社が認定されている。...