兵庫

兵庫県伊丹市で8日未明、大雨の影響で市内の天神川が氾濫した。市によると、付近の道路が冠水し車数台が水没したり土砂で埋まったりした他、住宅数十軒が浸水した。人的被害は確認されていない。 市や県によると、天神川は周囲の土地より高いところを流れる「天井川」。安全強化のため工事中だった堤防が長さ約30メートルにわたり決壊した。市には8日午前、土砂災害警戒情報が発令されていた。 大阪府茨木市の安威川ダムで

産業ガス世界大手の仏エア・リキードは、燃料電池車（FCV）のタクシー向け水素ステーションを国内で展開する。神戸市内で10日にタクシー向けで初の拠点を開設する。同社はトラック向け施設の整備も進める。FCVは走行中に水しか出ず「究極のエコカー」とされるが、燃料補給施設の拡大が普及の鍵となる。今後活用が期待される商用車向けで燃料供給態勢の整備が本格化する。 タクシー会社の神戸エムケイ（神戸市）が運用し

国内の重工大手が次世代の発電燃料を100%使う「専焼」技術の開発を急ぐ。IHIはアンモニアで、神奈川県の拠点に加えて新たに兵庫県でも専焼用ガスタービンを開発する。川崎重工業は水素の機器開発に向け、関連事業部の人員を約2倍に増やした。石炭や天然ガスとの混焼から次のステップへ、先陣争いを繰り広げる。 IHIは兵庫県相生市に発電所のボイラーを生産する相生工場を持つ。アンモニア燃料を100%使う専焼ター

1987年に朝日新聞阪神支局（兵庫県西宮市）で記者2人が散弾銃で殺傷された事件から3日で36年となり、亡くなった小尻知博記者（当時29）の遺影を掲げた祭壇が支局内に設けられた。追悼に訪れた人たちは「言論を暴力で封じ込めるのは許されない」との思いを新たにした。 事件が起きた午後8時15分には支局で関係者約20人が1分間の黙とうをささげた。大阪本社の山浦一人編集局長は「さまざまな人がさまざまな考えを

関西の主要百貨店が1日発表した4月の売上高（速報値）は、9店舗中8店舗で前年実績を上回った。外出意欲の高まりや入学式などのイベントに向けて婦人服などが売れた。 エイチ・ツー・オーリテイリング（H2O）の阪急うめだ本店（大阪市）は前年同月に比べ16.5%増えた。高級品や衣料品のほか、3月中旬にマスクの着用ルールが変わったことで、リップなどの化粧品も好調だった。売上高は4カ月連続で月ごとの過去最高と

4月23日の兵庫県芦屋市長選で初当選した高島崚輔市長が1日、市役所に初登庁した。就任後初の記者会見で、「（職員は）課題を解決するための手段として、常識にとらわれない発想が必要なら一緒に考えてほしい」と述べ、市政の前進につながる柔軟な議論に期待した。市民には「これからも声を届けてほしい」と求めた。 高島氏は灘中・高を卒業後、東京大学を経て米ハーバード大学を2022年に卒業。現在26歳で、市長当選時

関西学院大学の名門文化部、古典芸能研究部が廃部の危機にひんしている。人間国宝の落語家、故・桂米朝さんが20代の頃から部主催の学内落語会や座談会に足を運び、談議を交わした卒業生からは落語作家や研究家、落語家が輩出したが、現在は部員ゼロ。OBは結集して、部の存在と実績をアピールする落語会を催し、廃部回避に努める。 昨年、兵庫県尼崎市で米朝さん自筆の新作落語草稿「犬のくやみ」が発見された。発見したのは

23日投開票の兵庫県芦屋市長選で初当選した高島崚輔氏（26）。市長当選時の年齢で史上最も若く、現職首長でも最年少と全国的に注目が集まる。22年に米ハーバード大を卒業し、5月1日からは関西屈指の高級住宅街を抱える芦屋で市政のかじ取り役を担う。「芦屋は世界一の街になる可能性を秘めている」と語る高島氏に、インタビューを通して目指す方向性や人物像について迫った。

異例の記者会見だった。バレーボール女子のVリーグ1部（V1）残留を逃したヴィクトリーナ姫路が流したプレスリリースのタイトルは「V2（2部）降格　謝罪会見」。14日当日の表記は「謝罪」こそ省かれていたが、1人壇上に座る橋本明社長が時折頭を下げながら、ボードを手に淡々と語る姿はやはり謝罪会見の雰囲気だった。 誤算続きのシーズンだった。開幕前は7月のV・サマーリーグ女子西部大会で12チーム中4位。9月

消費者安全調査委員会（消費者事故調）は27日、2021年に兵庫県加東市の遊園地「東条湖おもちゃ王国」で木造立体迷路の床が抜けて利用客が転落した事故に関し、床板を支える梁（はり）が腐っていたことが原因だとする調査経過報告を発表した。同種施設は全国に数十あり、腐朽が発生した理由などを引き続き調べる。 消費者庁は近年のレジャーでの事故例を挙げ、大型連休中の事故やけがに注意するよう呼びかけた。 事故調な