この記事は会員限定です
[FT]カーター元米大統領の真の功績
価値観、バイデン氏と重複
[有料会員限定]
米国政治では、実際の功績が見過ごされて記憶されていることが多い。功績を詳細に調べれば、カーター元大統領はソ連崩壊の種をまいたと評価されるはずで、レーガン元大統領が現代の聖人であるかのように扱われることはなかっただろう。
だが、世論は誘導されやすい。第2次大戦前後の英国の政治に例えると、ナチスドイツに対して宥和(ゆうわ)政策を取って失脚したチェンバレン首相がカーター氏で、その後任として対ドイツ強硬...
Edward Luce FTに入社後、1年休職し米ワシントンで当時の米クリントン政権の財務長官ローレンス・サマーズ氏のスピーチライターを務めた経験を持つ。2006~11年米ワシントン支局長を経て、現在は米政治を様々な局面から切る現職に。