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「バラバラ行政」コロナで露呈 デジタル化に50年来の壁
コロナ 日本の教訓
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新型コロナウイルスの初期対応は、政府や地方自治体が長年手をつけてこなかった行政システムの弱点をさらけ出した。その苦い体験は2021年9月のデジタル庁の発足につながった。だが利用者目線を欠く仕組みは50年ほど前に築かれた。変えるのは容易ではない。
「国が接種の進捗状況を一元的に把握できない」。日本でコロナワクチンの接種が始まった当初の2021年2月、政府関係者はバラバラな役所のシステムの実情を嘆い...