電力不正、監視力欠いた監視委　自らの立て直しも議論へ

「不正を見抜けなかったことを考えると委員会の立て直しもちゃんとやった方がよいのではないか」。花王の沢田道隆会長が1日、メンバーとなっている経済産業省の審議会で発言した。

沢田氏の言う委員会とは経産省の電力・ガス取引監視等委員会のことだ。「監視」という名を持つ組織の存在意義がいま、揺らいでいる。

2022年12月以降、大手電力の送配電部門から小売部門に新電力の顧客情報が漏洩していた問題が相次いで発...