育休給付は少子化対策に有効か 「底流」まとめ読み
ビジネスや暮らしに大きな影響をあたえる国や自治体の政策には、色々な当事者の思惑が映ります。記者がそれぞれの視点で政策を読み解く「底流」から、最近の注目トピックを紹介します。
育児支援、手厚い育休給付の「逆効果」
「残業なしのフルタイムで働けるのが一番の両立支援。フルで育児休業をとって(雇用保険などで)手厚くサポートするのが本当に良いことか」。3月24日、厚生労働省が開いた仕事と育児・介護の両立支援に関する研究会で、委員の水町勇一郎・東大教授が育休給付拡大にアンチテーゼのような疑問を投げかけた。…記事を読む
電力卸販売で相場操縦疑い 「公正な競争」遠く
「自由化は失敗」と突きつけられたようだった。公正取引委員会は3月、関西電力と中部電力、中国電力、九州電力の4社がカルテルを結んだとして独占禁止法違反を認定しただけでなく、大手電力がほかにも競争をゆがめる行為をしていたと明らかにした。…記事を読む
英トラス前首相の悔恨 「知らなかった」財政のリスク
少し、話しにくそうだった。2月に来日した英国のトラス前首相にインタビューした時のことだ。最初は「自由な世界は中国からの深刻な挑戦に直面している」と対中政策を立て板に水のごとく話していた。…記事を読む
「年収の壁」改革、何度目かの正直なるか
「年収の壁」の議論が盛り上がりを見せている。足元では政府が検討する保険料の肩代わり支援に注目が集まるが、本丸はかねて優遇が批判される「第3号被保険者制度」の見直しだ。年金とはやや遠い少子化対策の文脈で巡ってきた改革の機会を生かせるか。…記事を読む
「キシダノミクス」が見える日は 骨太の第1章が試金石
経済財政諮問会議が3月30日、8人の有識者を招く「特別セッション」を本格的に始動させた。岸田文雄首相も交え中長期のマクロ経済運営を話し合う。夏にまとめる経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)に生かすことを見据える。…記事を読む