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電力卸販売で相場操縦疑い 「公正な競争」遠く
新井惇太郎
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「自由化は失敗」と突きつけられたようだった。公正取引委員会は3月、関西電力と中部電力、中国電力、九州電力の4社がカルテルを結んだとして独占禁止法違反を認定しただけでなく、大手電力がほかにも競争をゆがめる行為をしていたと明らかにした。
要すれば次の通りだ。大手のなかに、発電した電力の卸売価格を新電力よりも自社グループの小売会社向けに安く設定した例があった。卸売市場への電気の供給量を絞り込み、市場価...