岸田文雄首相「尹氏と日韓新時代切り開く」 人的交流を促進 - 日本経済新聞
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岸田首相「尹氏と日韓新時代切り開く」 人的交流を促進

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【ソウル=小林恵理香】岸田文雄首相は8日午前、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領との7日の首脳会談を踏まえ「信頼関係をさらに強化して、尹氏と力を合わせて新しい時代を切り開きたい」と述べた。訪問先のソウルで記者団に語った。

「人的交流が一層活発化することで相互理解が深まる。後押ししたい」と強調した。尹氏が7日夜に主催した夕食会に関し「個人的なことも含めて大変有意義な会話をした。信頼関係を深めることができた」と振り返った。

両首脳は会談で「未来志向」の関係構築や安全保障協力の強化で一致した。松野博一官房長官は8日午前の記者会見で「政府間の対話の活性化が順調に進展し、日韓関係改善の動きが軌道に乗った」と指摘した。

首相は尹氏を19〜21日に開く主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)の拡大会合に招待している。首相はサミットでロシアによるウクライナ侵攻、インド太平洋、核軍縮などを重点的に議論したいと説明した。

首相は8日午前、宿泊先のホテルで韓日議員連盟の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)会長と面会した。「日韓は重要な隣国同士で、引き続き関係発展に取り組みたい」と伝え、議連に協力を要請した。

「日韓関係が非常に厳しい状況下でも両国の架け橋になってきたことに感謝する」とも話した。

その後、韓国経済界関係者とも懇談し「経済界は日韓の経済関係の潜在力を信じ、日韓産業間の協力を絶え間なく前進させてきた。貢献に敬意と感謝を表明する」と言明した。

韓国経済界は7日の日韓首脳会談で合意した半導体のサプライチェーン(供給網)の強化に期待を示した。人工知能(AI)など先端技術分野でも日韓の協力の推進を望むと伝達した。

首相は8日昼に政府専用機でソウル空軍基地を出発し、同日午後に帰国した。日本の首相の訪韓は2018年2月以来、5年ぶりとなった。11年12月から滞っていた首脳間の相互訪問「シャトル外交」が再始動した。

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