阪田恭代氏「日韓の安保協力必須」 首相訪韓こう見る
阪田恭代・神田外国語大教授

阪田恭代氏「日韓の安保協力必須」首相訪韓こう見る

岸田文雄首相は7日、ソウルで韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談した。首相訪韓の意義について識者に聞いた。 今回の日韓首脳会談で「シャトル外交」が動き出した。日韓関係の再構築へ一歩踏み出したと評価したい。 韓国では岸田文雄首相が元徴用工問題にどう呼応するかが注目された。首相は歴史認識で歴代政権の立場を「全体として引き継いでいる」と表明し、元徴用工に関して「心が痛む」と自らの言葉を伝えた。…

新型コロナ、政治争点の終わり 内閣支持率と連動せず

新型コロナウイルスは8日、感染症法上の「5類」に移行した。コロナ対策は世論が処理を求める課題としての優先度が下がり、政権の対応への評価が内閣支持率と連動する構図も収束をみせている。 日本経済新聞の世論調査によると優先的に処理してほしい政策課題(複数回答可)について「新型コロナ対策」と挙げた割合は2020年12月や21年1月、同年4月に7割を超えた。いずれも第3波や第4波のさなかだった。 感染者数…

宮古島にPAC3配備、北朝鮮「軍事偵察衛星」発射に備え

松野博一官房長官は8日の記者会見で、地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)を航空自衛隊の宮古島分屯基地(沖縄県宮古島市)に配備すると明らかにした。 北朝鮮による「軍事偵察衛星」の発射に備えた対応だ。PAC3は陸自の石垣駐屯地と与那国駐屯地にも展開する。 松野氏は「総合的な分析評価などに基づき適切な態勢を構築している」と説明した。「日本の平和と安全の確保に万全を期す」と強調した。…

韓国が重視する「小渕・金大中宣言」 歴史談話をたどる

岸田文雄首相は7日の日韓首脳会談後の記者会見で、歴史認識に関する歴代内閣の立場を引き継ぐと表明した。「政府の立場は今後も揺るがない」とも語った。念頭にあるのは1998年の日韓共同宣言だ。当時の小渕恵三首相と金大中大統領が結んだことから「小渕・金大中宣言」とも呼ばれる。 韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は候補者時代から「小渕・金大中宣言」の継承をめざすと語っていた。 11項目からなる宣言は、…

岸田首相「尹氏と日韓新時代切り開く」 人的交流を促進

【ソウル=小林恵理香】岸田文雄首相は8日午前、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領との7日の首脳会談を踏まえ「信頼関係をさらに強化して、尹氏と力を合わせて新しい時代を切り開きたい」と述べた。訪問先のソウルで記者団に語った。 「人的交流が一層活発化することで相互理解が深まる。後押ししたい」と強調した。尹氏が7日夜に主催した夕食会に関し「個人的なことも含めて大変有意義な会話をした。信頼関係を深める…

日韓関係、共通利益で新時代開け

日韓関係が大きな節目を迎えつつある。歴史の宿痾(しゅくあ)に翻弄されてきた対立を乗り越え、「ゼロサムでなくウィンウィンの関係」(尹錫悦大統領)に変わる。首脳間で本格始動したシャトル外交をそうした新時代への起点としたい。 韓国政府関係者によると、岸田文雄首相の訪韓は4月半ばに日本側から打診があった。統一地方選の前半戦で自民党が一定の支持を得た。さらに北朝鮮が固体燃料エンジンを用いた新型の大陸間弾道…

岸田首相、懸案処理急ぐ 政権運営はサミット後見据え

岸田文雄首相が日韓関係改善や新型コロナウイルスの感染症法上の「5類」移行など懸案処理を急いでいる。19日から広島で開く主要7カ国首脳会議(G7サミット)は政権運営で節目となる。内外の政策課題が一巡する6月以降は衆院解散の判断を縛る要因が少なくなる。 「かくも早くにソウルを訪問し、シャトル外交を本格化できた」。首相は7日、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談し、その後の共同記者会見で語った…

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