富岡多恵子さんが死去 作家 - 日本経済新聞
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富岡多恵子さんが死去 作家

(更新)

小説や詩、脚本など幅広い分野で活躍した作家の富岡多恵子(とみおか・たえこ、本名=菅多恵子=すが・たえこ)さんが4月6日、老衰のため静岡県伊東市の病院で死去した。87歳だった。告別式は4月11日午前9時半から伊東市川奈1256の19の法輪閣。喪主は夫で現代美術家の菅木志雄氏。

大学在学中に詩作を始め、1957年出版の第1詩集「返礼」でH氏賞、「物語の明くる日」で室生犀星詩人賞を受賞した。

その後、小説を書き始め、77年「立切れ」で川端康成文学賞を受賞。代表作「波うつ土地」など人間の深層を掘り下げた小説や伝統芸能を題材にした作品を多く発表した。「ひべるにあ島紀行」で野間文芸賞、「西鶴の感情」で大仏次郎賞と伊藤整文学賞など受賞多数。

映画や舞台の脚本も手掛けるなど活動は多岐にわたった。2008年に日本芸術院会員。

今年4月に87歳で亡くなった作家で日本芸術院会員の富岡多恵子さんの死去日が5月8日までに、4月6日ではなく同月8日だったことが分かった。遺族が報道各社に伝えた日付を訂正した。〔共同〕

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