蟻田功さんが死去 天然痘根絶に尽力の医師
世界保健機関(WHO)の世界天然痘根絶対策本部長として天然痘の根絶に尽力した医師の蟻田功(ありた・いさお)さんが3月17日午前0時16分、老衰のため熊本市内の高齢者施設で死去した。96歳だった。告別式は近親者で行った。喪主は長女、ばらさん。
1949年に熊本医科大(現熊本大医学部)を卒業し、厚生省(現厚生労働省)技官を経てWHOに入った。77年に世界天然痘根絶対策本部長に就き、80年に天然痘根絶を宣言した。
退任後は国立熊本病院(現独立行政法人国立病院機構熊本医療センター)の院長に就任した。〔共同〕