市川左団次さんが死去 歌舞伎俳優、敵役で存在感 - 日本経済新聞
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市川左団次さんが死去 歌舞伎俳優、敵役で存在感

(更新)

ベテラン歌舞伎俳優で、「毛抜」の主人公・粂寺弾正のほか、数々の敵役、老け役を演じた市川左団次(いちかわ・さだんじ、本名=荒川欣也=あらかわ・きんや)さんが4月15日午前3時48分、右下葉肺がんのため死去した。82歳だった。葬儀は近親者で行う。喪主は妻、荒川千絵さん。

父は三代目左団次。1947年、五代目男寅を継いで初舞台。五代目男女蔵を経て、79年に四代目左団次を襲名した。長身の堂々とした立役。二代目左団次が復活させた「毛抜」のほか、「助六」髭の意休、「俊寛」瀬尾、「熊谷陣屋」弥陀六、「御所五郎蔵」土右衛門などで強烈な存在感を示した。

俳優の襲名披露の「口上」では、ユーモア交じりの意表を突いたあいさつで歌舞伎ファンを喜ばせた。NHK大河ドラマ「風林火山」をはじめ時代劇、トーク番組に出演した。

六代目男女蔵さんは長男、七代目男寅さんは孫。2011年に旭日双光章、17年に日本芸術院賞を受けた。〔共同〕

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