黒田杏子さんが死去 俳人・本紙俳壇選者、84歳
俳人でエッセイストの黒田杏子(くろだ・ももこ)さんが3月13日午後7時7分、脳内出血のため甲府市内の病院で死去した。84歳だった。葬儀は近親者で行った。お別れの会を行うが日取りなどは未定。喪主は夫、勝雄氏。
1938年、東京生まれ。山口青邨に師事。東京女子大卒業後、博報堂に入社し、「広告」編集長などを務めた。90年から俳誌「藍生(あおい)」を主宰。本紙俳壇の選者を97年から務めていた。
「季語の現場」に立つことを創作の基本とし、もんぺ姿で全国を行脚して優れた作品を数多く詠んだ。2011年、句集「日光月光」で蛇笏賞。20年、現代俳句大賞。著書に「季語の記憶」など。
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本紙俳壇では、ご遺族の了解をいただき、3月25日付まで黒田さんの選句・選評を掲載します。