扇千景氏が死去 女性初の参院議長、89歳
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女性初の参院議長を務めた扇千景(おおぎ・ちかげ、本名=林寛子=はやし・ひろこ)氏が3月9日午前7時56分、食道胃接合部がんのため東京都内の病院で死去した。89歳だった。告別式は3月27日正午から東京・増上寺光摂殿。喪主は長男、中村鴈治郎(本名=林智太郎)氏。
扇氏は宝塚歌劇団出身の元女優で、1977年に自民党から出馬し初当選した。新生、自由両党などをへて保守党党首に就任。初代の国土交通相を務め、2004年に参院議長に就いた。07年に政界を引退した。08年4月、日本経済新聞に「私の履歴書」を連載した。
自民党の茂木敏充幹事長は13日の党役員会で「常に『女性初の』という言葉を背負いながら重責を果たした。政治の世界で女性活躍の道を切り開いた第一人者だ」と故人をしのんだ。
立憲民主党の小沢一郎氏は「エネルギッシュなお姿が目に浮かぶ。積極的にアイデアを出して果敢に取り組む素晴らしい政治家だった」と自身のツイッターに記した。扇氏は新生党や自由党などで小沢氏と行動をともにした。
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