野村総研、SNS情報から人々の感情の動きを読み取る「日本の空気感指数」をリニューアル
発表日:2023年05月08日
野村総合研究所、SNS情報から人々の感情の動きを読み取る「日本の空気感指数」をリニューアル
〜「活気」「混乱」「落込み」「怒り」「不安」「疲れ」「平穏」の7項目で指標化〜
株式会社野村総合研究所(本社 : 東京都千代田区、代表取締役会長 兼 社長 : 此本臣吾、以下「NRI」)は、日本の生活者や社会が感情面でどのような状態にあるのかを数値で表す「空気感指数」を、SNSへの書き込み情報をもとに計測・指数化する方法を開発し、2022年3月に発表( https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2022/cc/0330_1)しました。
その後、ロシアのウクライナ侵攻、安倍元首相襲撃事件、値上げラッシュ、新型コロナウイルスの沈静化など、社会の空気感を大きく変える出来事がありました。それらの動きを踏まえて、日本の空気感の変化をより正しく計測するために指標の追加・見直しを行い、「活気」「混乱」「落込み」「怒り」「不安」「疲れ」「平穏」の7指標で改めて計測した結果を、以下の通り発表します。
NRIではこれらの指標を継続的に見直し、計測することで、その時々の空気感を客観的・定量的に把握するとともに、将来の政策検討、経済予測、マーケティング戦略などへも活用することを目指しています。
なお、指標の作成や測定方法の開発にあたっては、筑波大学システム情報系の佐野幸恵准教授との共同研究の成果をもとにしています。
■心理検査や感情表現の分類から指標を再整理
空気感の各指標については、「心理検査(POMS2(1) : Profile Of Mood States(気分プロフィール検査)2nd edition)」の考え方や、人間の感情を色相環のように分類した「プルチックの感情の輪(2)」をもとに再整理し、それぞれをNRI独自の表現で定義しています(表1)。2022年に発表した際の6つの指標については、2022年に生じた出来事やSNSへの書き込み内容をもとに、「緊張」指標を「不安」指標として再定義しました。その他の指標についても、一部、各指標に関連する単語を見直しています。
さらに7つ目の指標として、「平穏」指標を追加しました。大きな出来事がなく、特に人々のポジティブな感情面の動きが高まらない場合に、「平穏で、安心していられる」という状態も重要な空気感であると判断して加えたものです。
●表1 : 日本の空気感指数を構成する7指標と各々の感情の内容
※添付の関連資料を参照
※以下は添付リリースを参照
リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。
●表1 : 日本の空気感指数を構成する7指標と各々の感情の内容
https://release.nikkei.co.jp/attach/654488/01_202305081547.jpg
添付リリース
https://release.nikkei.co.jp/attach/654488/02_202305081547.pdf
関連リンク