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春秋(5月8日)
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政治家から庶民に至るまで、終戦時の日記集を監修した永六輔さんはその筆の多くが冷静であることに驚き、こうつづった。「戦争だろうが平和だろうが、毎日の暮らしそのものは二十四時間ずつの繰り返しで本質的に変わらないのだろうか」(「八月十五日の日記」)
▼戦争と疫病は違う。違うのだが、安堵も高揚もない点が近い気もする。きょうから新型コロナウイルスの法的位置づけが変わった。一つの節目であろう。ただマスクはす...
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