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金融不安は二度ベルを鳴らす 「楽園」日本、慢心禁物
日経QUICKニュース 編集委員 永井洋一
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1930年代のハードボイルドの金字塔「郵便配達は二度ベルを鳴らす」。その作家と2008年に経営危機に陥った米証券大手ベアー・スターンズの当時の経営者の名がそっくりだから、言うわけではないが、金融不安は二度ベルを鳴らす。二度目のベルとは決定的な知らせを意味する。
一度目のベルは07年8月の「パリバ・ショック」。その7カ月後、ベアーは米銀大手JPモルガン・チェースへの身売りを決め、さらに半年後、リー...