「プーチン氏に裁きを」ウクライナ大統領がICCで演説
ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、オランダのハーグにある国際刑事裁判所(ICC)で演説し、ロシアのプーチン大統領について「自らの犯罪行為により裁かれなければならない」と強調した。ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアの戦争犯罪を裁く特別法廷をICCに設けるよう訴えた。
ウクライナの通信社ウニアンによると、ゼレンスキー氏は演説で「4月だけでロシアの戦争犯罪は6139件に達し、その結果、大人190人と子供17人が死亡した」と指摘した。ロシアに勝利した後に、特別法廷でプーチン氏やロシアの関係者を裁きたいと表明した。
ロシアの戦争犯罪を裁く特別法廷の設置は、欧州連合(EU)の主導で浮上している。ゼレンスキー氏は演説で、第2次世界大戦でのナチスドイツの戦争犯罪を裁いたニュルンベルク裁判を引き合いに「そうした法廷の設置に賛成する」と表明した。
ICCは重大な国際犯罪で個人を裁く独立した常設の国際裁判所だ。120カ国以上が加盟しているが、ロシアやウクライナ、中国、米国などは加わっていない。ロシアを裁く特別法廷を設置した場合、どう実効性を持たせるかが課題になる。
2022年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって1年になります。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。
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