キューバで反政府デモ報道 米グアンタナモ基地近く
【サンパウロ=共同】社会主義国キューバの東部、グアンタナモ米海軍基地付近の港町カイマネラで6日、政治体制や政策に抗議する反政府デモが行われた。キューバの独立系メディアやロイター通信などが報じた。キューバでの反政府デモは異例。
地元政府系メディアは酒に酔った住民が「公の秩序を乱そうとした」と主張。2021年7月にも食料不足などに抗議する大規模デモがあったが、当局が厳しく取り締まり厳罰を科した。
カイマネラでは数百人の住民が「自由を」と繰り返して行進。唯一の合法政党、共産党の地元本部前などで抗議した。交流サイト(SNS)では「私たちは食べ物が欲しい」と叫ぶ男性の動画も投稿された。拘束者も出ており、インターネットが遮断されたという。
キューバでは3月末ごろから燃料不足が一層深刻化している。政府は毎年5月1日のメーデーの大行進を、悪天候を理由に5日に延期したが、実際は燃料不足が原因とみられるという。