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難路続くロシア事業の撤退 サイモン・エベネット氏/ニッコロ・ピサニ氏
ザンクトガレン大教授/IMD教授
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ロシアによるウクライナ侵攻は世界中の企業の役員室に波紋を広げている。もはや平和と地政学的安定の継続を前提にできなくなり、多くの企業の国際戦略を支えてきた柱に亀裂が入り始めている。国家安全保障担当の高官が影響力を強める西側政府は、国内企業に対し権威主義政権からのデカップリング(切り離し)を求めている。
ロシアによる戦争は(1989年の)ベルリンの壁崩壊以降深まってきた国際的な絆を解消する動きに、企...
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