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成長よりインフレ封じのアジア プリヤンカ・キショー氏
経営者団体「IMAアジア」ディレクター
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2022年に急上昇した世界のインフレ率は今年、急低下すると予想されていた。ほとんどの中央銀行が積極的な金融引き締めに乗り出したからだ。ところが23年も3カ月が過ぎている今、データは違うシナリオを示している。
米消費者物価指数(CPI)は昨年6月につけたピークの9.1%から大幅に低下したが、米連邦準備理事会(FRB)の目標を大きく上回っている。世界のインフレ率も予想より低下が遅れている。国際通貨基...