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酪農・畜産の危機克服なるか 経営安定へ安全網整備急げ
小林信一・静岡県立農林環境専門職大学短期大学部教授
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ポイント
○酪農危機の背景に薄利多売型の経営構造
○規模拡大や地域集中がむしろリスク拡大
○EU、直接給付で所得補償・農法転換図る
○酪農危機の背景に薄利多売型の経営構造
○規模拡大や地域集中がむしろリスク拡大
○EU、直接給付で所得補償・農法転換図る
酪農経営の収益性が急速に低下している(図1参照)。酪農を断念する経営体も目立つ。収益低下の主因は子牛などの販売代金の下落と、物財費の半分以上を占める飼料費の高騰だ。飼料価格が高騰した2008年には、酪農所得は時給換算で700円台にまで低下し、多くの酪農家が経営危機に陥った。...
経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。
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