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予想や見通しで物価は動く(4) 見通しがばらつく理由
横浜市立大学教授 中園善行
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予想が自己成就するわけですから、人々の内心をのぞき見ようという試みは、大真面目で重要な取り組みといえます。
予想インフレ率を可視化してみると、人々の見通しは大きくばらついていることが分かります。
予想がばらつくことは、当然の現象ではありません。中央銀行が物価安定の目標を掲げ、目標は必ず達成されると人々が信じるならば、予想は収れんするはずです。しかし、現実にはそのようにはなりません。なぜでしょうか...
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