日銀「寄せ木細工」の30年 政策の検証は拙速避けよ - 日本経済新聞
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日銀「寄せ木細工」の30年 政策の検証は拙速避けよ

論説委員長 藤井 彰夫

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「量的緩和と称する政策には、それに付随する実験的政策が『寄せ木細工』のように組み合わさっているのだ。(中略)日銀も出口を探る前に、寄せ木細工のどの部分がどう効いたかを検証する時間の余裕はあるはずだ」

これは最近の日銀の金融政策についての記述ではない。筆者が今から18年前の2005年3月に書いた記事の一部だ。見出しには「実験政策『寄せ木細工』、見直し機運 まず総括必要」とある。

当時の福井俊彦総裁...

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賃上げは賃金水準を一律に引き上げるベースアップと、勤続年数が上がるごとに増える定期昇給からなる。2014年春季労使交渉(春闘)から政府が産業界に対し賃上げを求める「官製春闘」が始まった。産業界では正社員間でも賃金要求に差をつける「脱一律」の動きが広がる。年功序列モデルが崩れ、生産性向上のために成果や役割に応じて賃金に差をつける流れが強まり、一律での賃上げ要求の意義は薄れている。

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