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賃上げの責務と権利 停滞脱却へ問われる労使の意識改革
論説委員 半沢 二喜
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春の労使交渉が2月から本格的に始まる。20年以上にわたって停滞してきた日本の賃金が、持続的に上昇できるかどうかの分水嶺になる。
「内部留保があるからもっと賃上げしろという政府の主張は少し不愉快だが、十分に上がってこなかったのは事実だ。これからは賃金のベースを引き上げることで、労働生産性を高めるインセンティブにするしかないと思う」。ある大手製造業の社長は語る。
生産性が低いから賃金を上げられない、...