世界的な関心を集める経済学の最前線の動きやトピックを、日本経済新聞の編集委員を中心とする気鋭の執筆陣が紹介します。
ロシアによるウクライナ侵攻で、民主主義世界と独裁・専制体制世界の分断がますます深まった。この先、中期的に両陣営の住民の暮ら…続き
欧米から経済制裁を受けているロシアと中国が、経済関係を強めている。制裁によって縮小する欧米との取引を補うのが狙いで、対象は…続き
ロシアのウクライナ侵攻は、世界がいくつもの地政学リスクと共存し続けなければならない現実を突きつけた。冷戦崩壊後のグローバル…続き
「モダン・サプライサイド・エコノミクス(MSSE=現代版の供給重視経済学)」――。米国のイエレン財務長官はバイデン民主党政…続き
ロシア軍が隣国ウクライナとの国境付近に大規模な部隊を展開するなか、米国などが検討する経済制裁が注目されている。経済への打撃…続き
気候変動問題など難しい課題の解決をめざす「フューチャー・デザイン(Future Design、 FD)」という取り組みが経…続き
インフレ懸念が強まる米国の経済リポートなどで、「QT」という略号をよく見かけるようになった。金融危機対応で頻繁に実施された…続き
物価上昇と景気停滞が併存するスタグフレーションに身構える必要はないのか――。欧州で議論が活発になっている。利上げ局面に入っ…続き
「闇」ではなく「光」の指導者になる――。そう誓ったバイデン米大統領の就任から1年が過ぎた。トランプ前大統領の下で変質した米…続き
中国が環境やハイテクの分野で、国際標準を握ろうと攻勢に出ている。自国の企業に有利なルールを浸透させ、産業の競争力を強めるこ…続き
ここ数カ月、米国を中心に新旧メディアが頻繁に取り上げているテーマが、「Web3.0」または「Web3」と呼ばれる、ブロック…続き
欧米の金融界が、量子力学を応用した次世代の量子コンピューターによるサイバーリスクを警戒し始めた。暗号解読能力が飛躍的に高ま…続き
2021年がもうすぐ終わる。資本市場で話題となった言葉を選ぶとすれば、金融緩和の縮小を意味する「テーパリング」や米国の代表…続き
1996年12月5日、当時のグリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)議長は、IT(情報技術)ブームに沸く米国の株高を「根拠…続き
米国のインフレが、いよいよ深刻になってきた。新型コロナウイルス禍による供給の制約に需要の回復が重なったのが主因だが、そうし…続き
今年のノーベル経済学賞に決まった「自然実験」は近年、非常に注目されている。とりわけ、社会的な課題を解決するための政策の効果…続き
新型コロナウイルスの感染拡大対策で膨れ上がった財政が、経済に重くのしかかろうとしている。予想を超える物価上昇圧力により利払…続き
岸田文雄首相は「新しい資本主義」をうたい、「成長と分配の好循環」を実現すると意気込む。世界に目を転じれば、ドイツなど欧州大…続き
2度の石油危機による「スタグフレーション(stagflation=景気停滞と物価上昇の共存)」の悪化は、1970年代の米国…続き
アジアの経済覇権をめぐる攻防が、新たな局面に入った。東アジアの地域的包括的経済連携(RCEP)協定をまとめた中国は、勢いの…続き