ニュースなどで注目される経済学の最新トレンドを、気鋭の学者や有識者がわかりやすく解説します。
日本は少子化問題に対処するのが遅れたこともあり、出生率が多少回復しても、人口減少や少子高齢社会の到来は避けられません。少子高…続き
前回、少子高齢化が資本、労働、技術の成長率を通じて、経済成長率に与えるメカニズムを説明しました。次に、出生率低下が経済に与え…続き
前回、少子高齢社会を前提とした経済社会政策が必要であると述べました。そこで、人口減少や少子高齢社会が経済に与える影響について…続き
今では多くの人が少子化対策の重要性を意識していますが、少子化対策で人口問題は解決できるのでしょうか。残念ながら厳しいと言わざ…続き
日本で少子化対策が遅れた理由は何でしょうか。まず、女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率の動向を見ます。
第2次大戦後…続き
この連載では、日本の人口減少や少子高齢化の特徴を説明したうえで、日本の少子高齢化が経済成長、格差、貧困にもたらす影響を議論し…続き
働く人にとって、様々な職場で役立つ一般的技能は重要です。外国語能力や文書作成力、プレゼン力などがそうです。
米国の経済学者ゲー…続き
職務給と職能給を比較すると、柔軟な人員配置では職能給の方が優位です。働きぶりを査定するので、労働者のやる気を引き出すこともで…続き
見えにくい仕事が重要なら、欧米で一般的な職務給を中軸に据えた人事制度であっても、長期的に雇用し昇進や昇給を通して従業員にやる…続き
見えにくい仕事にインセンティブを与える仕組みが人事管理制度です。現実の人事管理制度では仕事や業務、将来の事業計画が先にあって…続き
業務やビジネスの重要事項を、きちんと取り決めることが可能であれば、わざわざ人を雇用しなくても、外部委託することができます。オ…続き
雇用という働き方は近代以降に広まりました。ロンドン大教授だったデビッド・マースデン氏は著書の冒頭で、株式会社に代表される有限…続き
意図しない離職は報酬の減少をもたらしますが、仕事によっては比較的速やかに再就職でき、報酬もほぼ同じ水準か、あまり減少しないこ…続き
日本での研究はデータの制約もあり、前回紹介した米国の研究と同じ精度のものはないようです。しかし、労働者が意図しない離職を迫ら…続き
日本では、解雇のように労働者が意図しない離職を迫られると、再就職が困難になり、再就職しても報酬が下がることが多いようです。こ…続き
私たちが豊かな生活を過ごすためには労働の生産性を高めることが大切です。そのためには、労働資源を最も必要とする産業や企業に効率…続き
最終回はこれまでの総括として、少し異なる視点から為替レートの変化を検討したいと思います。
これまで、為替レートはなぜ変化するの…続き
為替レートの変化が輸入価格にどれだけ反映され、その変化が国内価格にどの程度反映されるかは重要な問題です。
筆者は2022年に明…続き
前回紹介したパススルー期間に、為替レートが円安になったとします。この場合、輸出企業は海外現地価格を据え置くことも、引き下げる…続き
前回は為替レートが所得収支に与える影響を説明しましたが、今回は20世紀初頭から重要なテーマとして扱われてきた、貿易収支への影…続き