太宰治「惜別」宮城県・松島(写真で見る文学周遊)

 語り手の「私」は、松島湾を見晴らせる高台で清国からの留学生周さん、後の魯迅と出会い、意気投合した。3月上旬、美しい月が松島の空に輝いていた。(3月18日付夕刊掲載「文学周遊」の取材で撮影した写真で構成しています) (18日 14:00)

魯迅と私は一緒に月夜の松島を眺めるつもりが、おしゃべりに興じてすっかり忘れてしまった

  • 西行戻しの松公園から松島湾を望む。この近くで私は周さんと初めて出会った
  • 2人が眺める予定だったのは十三夜の月
  • 仙台初の外国人留学生2人のうち一人が、魯迅だった。魯迅が学んだ階段教室(旧仙台医学専門学校六号教室)が東北大に残されている。写真で本を置いたこの席によく座っていたという。壁に掛かっている肖像写真の左が魯迅で、右は藤野先生(仙台市)
  • 魯迅が最初に下宿していた場所は公園に。東北大で日本語を学んでいるというパキスタン人留学生が談笑していた(仙台市の米ケ袋一丁目公園)

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